南三陸町 防災庁舎

南三陸町 防災庁舎

 

津波が来る直前までまわりに非難を呼びかけ続けた場所。

だが、津波は庁舎の屋上まで押し寄せ、

多くの職員が流されてしまった。

 

震災遺構・モニュメントとして保存をする動きがある。

宮城県・復興庁は保存へ前向きだが、

南三陸町としては、小さな町には荷が重すぎると、

解体する意向であること。

私個人的な意見としては、残すべきものだとかんじた。

近くをバスで通ったときに、ここまで津波が来るなどとは、

想像もできなかった。 だが、実際にはそれが起きた。

それだけ大きな津波の被害があったのだと、

形として残しておくことは、必要なことだと思う。 それを見れば、被害の大きさをイメージすることができる。

津波によって、庁舎の壁はひきはがされ流された。デスクも椅子も、人さえも流していった。

 

この二つの写真だと、伝わりにくいが、周りにはピラミッドのように高く盛られた土があった。

防災庁舎の両脇にも、盛り土がそびえ立っていた。 異様な光景にかんじた。

もしも、再び津波が来た時のためだとしても・・・ それを見て不自然さを強くかんじた。

どんなかたちで復興していくのだろうか・・・

 

津波で水没して地図から消滅した場所に住んでいた人には、何も保証が出ないという話を聞いた。

海抜が低く危険区域とされる場所は、二束三文で買い取られ、盛り土されてから、

10倍の値段で売り出されるという話も聞いた。

お上(政府)のやることにあきらめてしまっている人もいるという。

そんな悲惨な現状は、メディアから全く発信されていない。

伝えるべきこと、知るべきこと。 自分で選びとっていかなければならない。